一人親方労災保険とは、建設業に従事する一人親方向けの「特別加入制度」です。
特別加入することで、仕事中の怪我を自己負担なく治療できるほか、
怪我による休業中の補償や、障害、死亡時の補償を受けられる国の制度です。
仕事中の事故などによる怪我、障害、死亡などに対する国の保険制度が「労災保険」です。
基本的に労災保険は、一人親方のような個人事業主や会社役員は対象外で加入することができません。しかし、建設現場における事故のリスクは雇用されている人も一人親方も同じです。そこで、そのような人も補償を受けられるように任意で労災保険に加入できる制度が「一人親方労災保険の特別加入制度」です。
特別加入するためには「にほん労災」のような一人親方団体を通じて申し込む必要があります。近年では労災保険に加入しなければ、現場に入れないケースも増えており、今後はますます一人親方にとって身近な保険になると考えられています。
土木、建築、その他工作物の建設、改造、保存、原状回復、修理、変更、破壊もしくは、解体またはその準備の事業に関わる一人親方が対象となります。一人親方とは、会社に雇用されずに個人で仕事を請け負っている人など「会社と雇用関係にない」ことが条件となっています。
※保守、点検、修理、メンテナンス、検査、工場内での製作のみに従事されている場合は建設業に該当せず、補償対象外となります。
請け負う業務やその期間によっては、特別加入時に健康診断を行う必要があります。
健康診断の費用は無料で、受診後に労働局から特別加入が承認されます。